風船と言葉

いろいろやっているうち

とうとう5月も過ぎて

6月も半ばになってしまった。

 

この間

お花リヤカーで商店街を練り歩き

アルミ缶を踏み潰し

厚底サンダルに割烹着を着て

「炭坑節」に合わせて小さな手持ちの太鼓を叩いて歩いた。

 

田植えにも行き

以前、種だったのが青々とした苗に育ったのを見た。

 

それで最近はずっと子どもたちの絵を描いている。

 

世の中はあまり良い方に向いていないようだ。

 

それでも子どもたちを描いている間に

この先のことを考えては

諦めきれない世界というか社会というか

いろいろ思う。

 

以前

人を希望に導く役割を仕事にしている人が

「わたしは絶望しながら希望を語らなければならない」と言うのを聴いた。

 

わたしは

きっとその人の語りには

どこか優しい灯かりのようなモノがあるに違いないと思った。

 

今でも何処かで

その人は小さな灯かりを点しているだろう。

 

生きているモノはみんな

形はそれぞれに

シアワセになるといい。

 

*イラスト「あらかわ子ども応援ネットワーク」のためのスケッチ