森の木陰で ドンジャラホイ

その日は山谷の仲間たちと一緒に

稲のタネを蒔くために遠出をした。

 

神社と地続きのその農家の庭とは

反対側に小さな沼がある。

前に来たときには気づかないでいた。

 

まだ陽は高く

花が咲いて蝶が舞っている。

 

皆は慌しく先に行ってしまった。

 

なんだかポカンとして

そのうち

突然おそろしいような気がして

足早に皆を追いかけて道を昇った。