シアワセぐるぐる@資源と居場所

名古屋のモーニングをわたしはあなどっていた。

 

トーストにおにぎりが付いていたり

サンドイッチにトーストと味噌汁がついていたりするのだ。

そして1日中いつでも食べられるので

もうこれはモーニングじゃなく朝からディナーと呼んでもいい。

 

2019年3月24日。

山谷のおじさんたちを乗せ

キャラバン「あじーる号」は一路、名古屋を目指した。

30代女子が運転するマイクロバスである。

 

「はい!人生初、ともよちゃん大型高速入りまぁす」

「人生初!バックするよー」

「わー上手い!曲がれた」

「がんばれト・モ・ヨー」

何かをする度にコールが涌き拍手が起こり

バックの時などはおじさんたちが

「まっすぐ!そのまままっすぐー」

「5・4・3・2・1」と秒読みする丁寧さだ。

 

その度「お前ら全員降りろ!」と運転席から怒涛の声が響く。

 

そんなキャラバンだ。

 

目指したのは「しげんカフェ」である。

 

この物語りにはほぼ休憩がない。

 

翌日熱発した。

己の年齢と身体をあなどっていた。

 

 

「しげんカフェ」では

日夜、ばあちゃんたちの女子会が開かれ

「認知症カフェ」で認知症の悩みを分かち合い

みんなで大声で歌って健康万歳「歌声喫茶」が開かれている。

 

わたしと小鳥とすずとみんな違ってみんないいではないけれども

パンとみんなとしげんカフェ「ソーネ」では

 

子どもたちの就労体験イベントが開催中だった。

子どもが「仕事今日はもう終わったんで、今これ食べてます」とアイスをほうばり

次々とやってくる車に積まれた古紙や古着は買い取られ

名古屋市内のあらゆる作業所の自主製品が美しく並べられたアンテナショップあり

 

 

パン工房では

「喧嘩しないの!」「ほらそこ!」

そして「もうあなたはそこに居ることが仕事だから」という塩梅に

様々な生きづらさ・困難を抱える人たちが一緒に働き

パン用に栽培された小麦を使って美味しいパンを焼く。

 

建物の間にある小さな広場にはヤギの親子が草を食べている。

 

ここは天国かあじーるか。

 

 

軒下資源カフェも4月4日

東京荒川区内に誕生するのでした。

 

いつかこの場所で

行き場のない人

経済的に困っている人、

生きづらさを抱えた人のどんな困難さも受け止め

一緒に考えながら

働く場所にできたらいいなと

あじいるの挑戦が始まる。