![吟醸掌篇のための机上のスケッチ。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=376x10000:format=jpg/path/scd1918360d07d390/image/i8048095e80a561dd/version/1524140992/image.jpg)
キャプテン・ビーフハートの歌声で目覚めた朝だった。
もはやレコード置き場でご飯を食べているような状況のリビングだ。
段々とそれは侵食してくる。
半分寝ぼけたまま
砂漠で絵を描いているビーフハートのことなど
思い浮かべ憧れ
パンツを被っているのにかっこよく見えるドラマーのことなど
あれこれ考えていた。
そのとき
「アオクソモクソ。逆からよんでもアオクソモクソ…」と
不思議なつぶやきが聴こえてきた。
頭の中で逆さまにしてみるが
どうも同じではない。
起きてみると
そこにはまた1枚
新たなレコードジャケットがあった。
「アオクソモクソア」
部屋も頭の中もとっちらかっている。