グリーフケア@手紙

今日、女の骨をひろった。

 

 

夕べ、眠る前に彼女に宛てて手紙を書いた。

彼女に伝えられなかったこと、もっと一緒に話してみたかったこと

行きたかった場所や、叶えられることのなかった約束など書いてみる。

それは彼女への語りかけであると同時に

彼女自身は今は休んでいて

すでに寂しさ、痛み、呼吸の苦しさから解放されて

安息の状態にあるということの気づきと確認でもあった。

 

 

仲間たちから預かってきた手紙を重ね

二人だけで静かに骨を拾った。

 

何もないだけに、かえって本質的な時間だった。

 

ありったけの思い出と想いを語りつつ

普段よりは涼しい風が吹く中を歩いて帰った。

 

またこの先も

貴女に話しかける日もあるでしょう。