立派になんかなれないのだと
泣きじゃくる人の傍らで
わたしは彼女と対話しながら考えていた。
一体どんなならば?立派といえるだろうか。
マザーテレサやシュヴァイツアー博士のように
ブッタのようなそのような…。
世界を変えていくような
とてつもない偉人も在るけれど
身近に立てた一つの目標を守ろうとして
しんどさに嗚咽している貴女だって
十分立派に戦っている。
その中で感じ取った感情を
今、言葉にして伝えてきた
その力の大きさをこそ私は讃える。
あなたが投げてよこした直球。
外には土から出たばかりの蝉がしぐれる。
呼吸が整うまでの
スキマスケッチ。