過眠日誌

 

ここのところ休日は寝てばかりいる。

過剰に睡眠をとりすぎている。

夜中によく眠れていないのだろうかとも考えるが

どうもよく分からない。

 

以前の仕事場の会議では

あまりに突然、眠りスイッチが入る、はたまた活動スイッチが切れるという現象が起こり

心配した上司から「どこか悪いんじゃないか」と検査を進められたほどだ。

起こそうと周囲が努力して

机の下で足蹴りが入り、時として紙飛行機がわたしをめがけて飛ばされた記憶がある。

 

 

古い話には、眠っている間

その人の周囲を蝶が舞い

どうもそれはその人の魂であるというようなことが書かれていた。

優雅な昼寝という風情だ。

 

もし寝るごとに人の魂が一々蝶になって飛ぶとしたら

通勤電車の中にはきっと沢山の昆虫でいっぱいになるだろう。

宿主を間違えるうっかりな蝶もいるかもしれない。

だとすると駅の遺失物係りに「わたしの魂入れた実態を探してます」などと届け出ることになるのだろうか。

 

うかうかしていられない。