古い手帳を探していたら学校時代
授業中に回ってきたメモとも手紙ともつなかいモノが見つかった。
「おとといアイアンメイデンのライブいった」の感想や
「今日はイハラが休みだからヒマだー」
「今、前の席のハルコと遊ぶからここまでー」
「ベース欲しいわやっぱ」など
取るに足らない文書が羅列されていて
そこにはまた、
わたしの手元に手紙が回ってくるまでに
他の友人が書いた走り書きが追加してあり
どれも思うまま
伝言とも違うその瞬間の気分のような書き込みで
何故その手紙だけが取ってあったのか
自分でも分からないけれども
その頃の空気がそのまま流れてくる。
その他にも
わたしの恋の悩みに対しての勝手に相談手紙メモもあり
具体的な台詞まで書いてあって
そして何故か文末には
その子自身が好きな子の名前が叫ぶようにして書かれているのであった。
そして
とうとう手帳は見つからずじまいであった。
友人もまだ不明なままだ。
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授業中 あくびしてたら
口がでっかく なっちまった
居眠りばかり してたら もう
目が少さく なっちまった
トランジスタラジオ／忌野清志郎