もぐさに火をつけて

 

「お灸のすすめ」というユルイ絵のついた本と

レトロなマッチ箱に入れられた小さな灸は

とても魅惑的だった。

 

春風のように

柔らかい声の人がいて

その人と一緒にページをめくりながら

つぼを探しだし

もぐさに火をつけた。

 

「疲れた目」に効くというので

早速やってみる。

じんわりしみてくるような温かさだった。

 

最近目がショボショボしていたので

ありがたいことだ。

 

それから

バナップルという

林檎風味のバナナを

初めて食べた。

 

迂闊にも

白玉とあずきに心を奪われ

林檎の方の味わいを忘れて食べてしまい

ちょっと後悔している。

 

*写真:サロン・ド・カフェこもれびの今日のおやつ