電車に乗るときも
目覚ましを仕掛けるようになった。
降りるべき場所を寝過ごしてしまい
最悪の場合
とうに電車は最終駅で止まり
そこからピンポン返しで
元きた方向へ逆行していることもあるからだ。
電車の中でふっと目が覚めると
それが自宅なのか何なのか
何処かへ行く途中なのか
帰ろうとしているのか
分からなくなることがある。
何もかもを終え
帰ろうとしていると錯覚して
本当はこれからが始まりだと気づくとき
とても残念な気分になるものだ。
夢の中で仕事をしていて
目覚めたときの残念さと同じだ。
今日も電車に揺られ
ゆらゆらと眠った
オキアガリコボシッ