「次郎長」と刻印がしてある
糸切りバサミを見た。
職人がきちんとこしらえたものは
何年使おうと切れ味が衰えないものだ。
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今日は久しぶりに「あうん」でちくちくの集まりに出かけた。
300円で飲み物が飲めて
美しい着物の端切れや帯を選んで
それぞれ必要な分でちくちくやる。
隣の人が持っている小物にも自然目がいく。
小鳥のボタンは貝を細工したものらしく
これが二つ縫い付けられている。
人生の先を往く人から
ちょっとした「コツ」をいただく。
よじれてしまう糸に悩まされないですむ一手間や
絹糸の強さについて。
指ぬきの意味。
店頭でやっているので
途中おしゃべり参加する人もいて
今買ったばかりの羽織の袖を
「これも綺麗だから使ったらどう?」と
分けてくれる人もいた。
いろんなモノを分け合う
捨てられるはずだったモノが
ここでもう一度呼吸を始める。
鮎は瀬につく
鳥は樹にとまる
人は情けの下に住む
*山家鳥虫歌
夕暮れて帰り
事務所の前で数人が
大きく手を振ってくれた。
□企業組合 あうん
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